2016年11月25日発刊。
松田忠著。
平凡社。
私にとって松田氏の3冊目の本になる。
松田氏の主張は一貫している。温泉の本質は還元力であり、源泉掛け流しが本来であると。
本書の題名からは体にいい理由を説明している本だと勘違いしてしまうが、内容はほとんどが湯治の歴史的な解説である。
なぜいいのかについてはほんの僅か昔の研究が紹介されている程度で期待してはいけない。
松田氏の主張や内容については、多くの本で共通の部分があり、使い回し感は否めない。
湯治場を知り尽くしている方だからこその、臨場感のある紹介はあるが、行ったことのないものにとっての情報の羅列は、画像が少ない中では中々想像することが難しいのが正直のところである。
昨今は、SNSの時代なので、やはり写真や動画などの情報が意味があるものだなと、本書を読むからこそ必要性を感じる。
温泉の歴史に興味がある方にはオススメの一冊である。